2005.02.22<第41号>
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■■■■ ~やればできる!中小企業のための気づきと法則~ ┃
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┃ 小さな会社が儲かるしくみづくり ┃
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┃ by『気づき塾』 ┃
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こんにちは!気づき塾です。
最近登録してくださった方、はじめまして!
どうぞ末永いお付き合いをよろしくお願いします。
まもなく卒業式シーズンの到来ですね。
自分の卒業式はもう大昔のことですから、遠い記憶でしか
ありませんが、通勤途上で見かける学生さんはこれから。
「若いっていいなぁ・・・」と思わずにはいられません。
でも春と言えば学生さんの卒業式だけでなく、
企業内では異動のシーズンでもあります。
幸い私が勤務している会社では、異動と言うほどの異動が
ありませんが、読者の方の中には「今年こそ異動かも・・・」って
内心ビクビク、ワクワクしている方もいらっしゃるかもしれません。
昔からつき物とは言え、春は別れと出会いの季節。
まだまだ寒い今日この頃ですが、春はもうすぐそこまで
やって来ています。
ということでスタートです!
いつものように「今日の気づき」から。
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ともちゃんの「今日の気づき」
= 社員満足度 =
~ あるセミナーで~ 2005年02月16日
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先日受講したセミナー(セミナーの名称を忘れました)では、
聞きなれない言葉、『社員満足度』という言葉を聞きました。
『顧客満足度』という言葉はもう聞き飽きるぐらいに聞いてきましたが、
この『社員満足度』という言葉は新鮮でした。
セミナーの内容は「これから中小企業がいかにして生き残り、
そして、そのためには何が必要か、どのような考え方が必要か」と
言ったものでした。
詳しくは長くなってしまいますから気づき塾のブログで折りにふれ
書きたいと思いますが、私は確かに心の中で「そうだ、そうだ!」と
何度もうなづいておりました。
自社を『語るとき』、自社の商品を『語るとき』、語る社員が
満足していないものを語ることができるでしょうか?
満足していない社員の話で、お客様に自社の強みや商品の良さが
伝わるでしょうか?
大いに疑問ですね。無理だと言ってもいいです。
会社を強くしたいなら、営業力を強化したいなら、
『社員満足度』の向上を考え、具体的に行動することが
絶対に必要でしょう。
「強くしたいなら」ですよ。
「大きくしたいなら」じゃないですよ。
┌【今週のポイント】──────────────────────┐
│ │
│『社員満足度の向上』は強い会社を作り上げることには │
│欠かせない。熱く語ることができる社員が多いほど、 │
│その会社が成長するということが言えるのではないだろうか。 │
│ │
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『やればできる!企業改革物語』
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ここは、どこにでもあるような中小企業の食品加工会社『地味食品』。
中小スーパーやお弁当屋さんを相手に惣菜を製造・卸をしており、
最近ようやく大手百貨店が取引先になった。
社長は二代目社長。親父が創業したこの会社を何とか経営しているが、
最近は競合先が増え、苦戦に苦戦を強いられる毎日が続いている。
役員の多くは創業当時からの生え抜きが多く、なかなか若手が育って
こない。従業員は50名。そのうちパートが35人を占めており、
少々高齢化が進みつつある悩み多き会社である。
これは、こんな『地味食品』が劇的に変化していった物語である・・・
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第三章『総務部の改革』
第十三話 ~ プロジェクトの意味 ~
山田部長にしてみれば寝耳に水。
予想もしていなかった展開になっていった。
そう、プロジェクトなどというものは会社の歴史を紐解いても
恐らくなかっただろう。少なくとも組織的にはなかったはずだ。
翌週月曜日の役員会で、社長の小田島はプロジェクトの必要性を
こんなふうに語った。
「我が社の改革のために皆さん知恵を絞ってくれていると思うが、
君島さんを中心にプロジェクトを組むことにした。
プロジェクトには澤登部長、木戸部長、山田部長に参加してもらう。
なぜプロジェクトが必要なのか。
それは言うまでもなく部署を横断しての改革が必要だからだ。
もっとはっきり言うと、改革に部署の壁は必要ない。
4人は1ヶ月以内に結果を出すように。
特に私から望むことは、他の部署や社員のモデルケースとなるような
結果を残すことだ。作っては壊す、作っては壊す。そうして強固な
しくみを作ってほしい。スクラップ&ビルド。わかったな。」
この話を聞いた山田が少々萎縮したということは言うまでもないが、
他の3人はプレッシャーを感じながらも、身の引き締まる思いだった。
この会議では小田島が改革を宣言したときのように、
役員からの反抗的なコメントは出なかった。
中にはまだ納得していないものや、反抗的な意見を持つ者もいたが、
もはやそれを口に出すことは、自分が会社から去る事を意味するまでに
変わっていた。
やはりトップの決断とボトムダウン、リーダーシップは絶対に必要だ。
特にこういうケースには欠かせない。
さて会議が終わった後、君島は3人を集めてプロジェクトの必要性を
こう話した。
「どなたに話したのか覚えてませんが、これは全体最適のためには
必要なことなのです。部署内での改革や改善は、どうしてもその
部署の全体最適、つまり会社全体から見れば部分最適の域を
出ないのです。あなた方は部署の代表ではありません。」
「ちょっと待って。部署の代表ではないってどういう意味ですか?」
山田が質問した。こういう質問を自発的にするだけでも進歩している。
「部署の代表ではないという意味ですね。もっと間単に言えば、
代表ではなく、その仕事のプロとして参加してもらいたいという
ことです。この違いは大きいですよ。」
こうしてプロジェクトの活動が始まった。
もう後戻りは決して出来ない道のりが始まったのだ。
(次号に続く)
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さて今日の『やればできる!企業改革物語』はいかがでしたか?
久しぶりに小田島社長が登場!何話ぶりの登場なんでしょう?
それではいつものようにおさらいをしましょう!
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第一のポイント:改革にはしがらみや成功体験はいらない!
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要らないんですね、これが。
中小企業の場合は、プロジェクトメンバーを選ぶときに、
「あいつはあれができたんだから」とか「彼の経験は必要だ」とか
そういう理由で選ばれることが多いように思います。
もちろん、すべてが不要だと言う訳ではありません。
正しく言えば、そういう体験、成功体験を持ちながら、
新たなプロジェクトに参加するときはリセットできる人が
望ましいと思うのです。
そういう人でなければまずプロジェクトの成功は難しいでしょう。
もしそうでないとしたら、日産も三菱ももっと早く変わっていたでしょう?
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第二のポイント:期限を明確にし、求める成果を示すこと!
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小田島社長は本文で求める成果を具体的には示していませんが、
本当は求める成果と、それをいつまでにするのかという期限を
明言するべきです。
中小の会社(だけじゃなく役所も?大企業も?)では、
この2つが抽象的、もしくは示されていないために、何もかもが
中途半端なあやふやな結末を迎えていると思います。
中には結末がどこにあったのか、どんな結末だったのかさえ
わからないほど結末のわからないものが多い!
趣味で「改革だ!」「改善だ!」と叫んでいるんじゃないかと
思うほど。そして社長の熱が冷めれば遠い昔話のようになる。
経験あるでしょう?
もう何度も申し上げていますが、期限をはっきりさせ、
求める成果を示すこと。絶対忘れないで!
すべての仕事に当てはまるはずです!
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第三のポイント:あなたはプロでなければならない!
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あなたは金(=給料)をもらっているのです。
あなたの会社はあなた方の仕事に対してお金を支払っているのです。
だからあなたはプロでなければならないのです。
部分最適と全体最適の両方をバランスよく調整できる人でなければ
大変なことになるのです。
あえて強く言います。
給料をもらう人から、金を稼ぐ人に変わりましょう!
この違いはとてつもなく大きいのです。
ということで、今日はおしまい!
「わからんぞ~」という方、「そりゃ違うぞ~」という方は
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絶対読んで!今週のオススメ本
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『営業のビタミン―仕事やお客さんがどんどんやってくる』
和田 裕美(著)
ひつじ書房 630円(税込)
オススメ度 ★★★★☆(5つが満点!)
和田さんの本、とにかく元気をもらうことができて
「よっしゃ~!やるぞ~!」みたいな気持ちにさせてくれます。
この本では恐らく営業の超基本的なことだろうと思うことが
書かれているのですが、その超基本的なことさえできない私には
非常に勉強になりました。
そうです。悩んでいる時間があるならチラシを1枚でもまきましょう!
頭を抱えている暇があるなら、1件でも多く電話をかけましょう!
使えるものは自分の頭でも足でも道具でも何でも使いましょう!
やってみることでしか、成功も失敗も訪れませんから。
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編集後記
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皆さん、ブログ見ていただけましたか?
お気に入りに登録してくれました?
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まだまだ始めたばっかりですし、使い方や意味もよくわからない
ところがありますけど、とにかく記事をアップすることに意味がある
と思って書いています。
僕の友達もブログを始めて、病みつきになっている人がいます。
ブログには不思議な魅力がありますね。
Blogでのあなたのコメントをお待ちしています。
それでは今日はここでおしまい
(byともちゃん)
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現役サラリーマン集団。日常の素朴な疑問や神話をガンガン叩き壊して、
企業再生や活性化中。得意分野はズバリ「情報システムを使った合理化」。
税理士、社労士、ファイナンシャルプランナー、SEなどと共同で、日々
活動中。これまで、経理のコスト80%削減、ウェブサイトを使った海外
顧客の集客、業務の大幅合理化・改善など、結構いろいろな実績がある。
が、何せ現役サラリーマン。顔も名前をオープンにできないのが、目下の
悩み。絶対口外しないことを約束していただければ、格安のアドバイスや
コンサルもできるかも・・・・・。 http://www.andre-bc.com
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