2005.01.25<第37号>
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■■■■ ~やればできる!中小企業のための気づきと法則~ ┃
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┃ 小さな会社が儲かるしくみづくり ┃
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┃ by『気づき塾』 ┃
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こんにちは!気づき塾です。
最近登録してくださった方、はじめまして!
どうぞ末永いお付き合いをよろしくお願いします。
さて、アメリカでは大寒波らしいですね。
ニュースを見たら洪水であふれた水が街に流れ出し、
それが寒波で凍り付いているそうですが、
私たちの周りではちょっと考えられない光景ですね。
信じられないことが起き続けている今世紀。
今日は一体何が起こるんでしょうか?
ということで、今日もスタートです!
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ともちゃんの「今日の気づき」
= 懐かしい声 =
~携帯電話の向こうから~ 2005年01月21日
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今年になって一つ変わったことがあります。
それは突然やってきたわけではなく、あることがきっかけでした。
そのきっかけは一冊の本に出会ったこと。
その本の名は「単なる知り合いが顧客に変わる本」
昨年、このメルマガで皆さんに紹介しましたよね?
読んだ人いますか?覚えてくれている人いるのかなぁ?
まぁ、その本に出会ったことにより、僕は今年一年、徹底的に
知り合いを増やそう、そしてプログラムを決めて、継続して
アプローチをしよう!と決めたわけです。
それでまず徹底的に本を読んで(一体何回読んだかなぁ?)、
頭の中にバッチリいれて、今年に入ってから実行している訳です。
読んだ人にはわかると思います。
僕が最も興味を持ったのは「告白の手紙」。
決して「前からあなたのことが好きでした」というものではありません。
この「告白の手紙(僕の場合はメール)」を何人かに送ったんです。
そしたらみんな返事を送ってきてくれてうれしかった~!
本当にうれしかったよ~。
そのうちの一人と電話で話すことが出来たんです。
懐かしい声。
一気に時間がさかのぼって行くのを感じながら、
ドキドキして話しました(ちなみに相手の人は男です)。
今度会う約束もしました。
それで思ったんです。
毎日、見ず知らずの人との出会いを求めてDMをジャンジャン
送るのも必要だけど、やっぱり足元を見つめなおしてみようと。
気がついていないだけで、きっとそこには宝の山があるんじゃないかと。
宝ってお金のことだけじゃないですよ。
何にも代える事ができない財産。
きっと今年はいい年になると思います。
必ずそうします。
こんなにいいスタートが切れたんですから・・・。
┌【今週のポイント】──────────────────────┐
│ │
│ 常に新しいものを探すことと同じように、常に自分の身近にある │
│ ものを探してみよう。気づきのヒントはあなたの生活に密着して │
│ いるはずなのだ!情報も、お金も、そして人も。 │
│ │
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『やればできる!企業改革物語』
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ここは、どこにでもあるような中小企業の食品加工会社『地味食品』。
中小スーパーやお弁当屋さんを相手に惣菜を製造・卸をしており、
最近ようやく大手百貨店が取引先になった。
社長は二代目社長。親父が創業したこの会社を何とか経営しているが、
最近は競合先が増え、苦戦に苦戦を強いられる毎日が続いている。
役員の多くは創業当時からの生え抜きが多く、なかなか若手が育って
こない。従業員は50名。そのうちパートが35人を占めており、
少々高齢化が進みつつある悩み多き会社である。
これは、こんな『地味食品』が劇的に変化していった物語である・・・
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第三章『総務部の改革』
第九話 ~ あるべき姿の正体 ~
君島は以前に自分が感じていたことは間違いではなかったと思った。
やはり山田は何かきっかけをつかめば、生来の真面目さも手伝って
何でも実行することが出来そうだと感じた。
そう感じた君島は、次の課題に移った。
「それじゃ部長、次に進みましょう。まだこの段階で完成を目指しては
ダメですよ。完成するなんてずっと先です。」
「どういうこと?完成を目指さないって。」
「はっきり言って部長のようなタイプは、きっとやらないと気がすまない
でしょう?今日みたいに仕事を整理して、何となく感じがつかめてきた
ら、もう出来た!みたいな感覚になって中途半端で終わっちゃうんです。
それじゃ今までと同じ。せっかくですからもっと突っ込みましょう。」
「そうかもしれませんけど・・・」
「まぁいいじゃないですか。とにかくもっとやりましょう。
まず、元の目的に戻りましょう。目的は何でしたか?
そう、あるべき姿の仕事を見つければそれが最も良い状態だと
いうことでしたね?それを見つけてみます。
それじゃわかりやすいので、例の伝票処理を例にとってみます。
伝票の処理が社内で必要な理由はどういうことでしょう?」
「いきなり難しいテーマですね。え~っと・・・」
「ねっ?まだ見えてないですね。僕が定義付けをするのは良くないですが
間単に言うと、今この時(瞬間)の経営状況を把握して、次(未来)の
経営に結びつけるために必要なんですね。わかります?
多分これがあるべき姿。
とすると、地味食品の場合はどうですか?」
「・・・・・」
「ちょっと難しすぎるかなぁ。
それじゃまず、社内で経営状況を把握しているのは誰ですか?」
「社長です」
「ほかには?」
「役員かなぁ・・・」
「まぁそれじゃそのメンバーだとします。じゃ次。その人たちは
どの時点の経営状況を把握してるんでしょうか?」
「うん、これはカンタン!先月末時点ですね。だって、税理士から
試算表が届くのが、いつも翌月の20日ごろですからね。
そう、これは間違いない!」
「部長・・・。あのね、そんなところだけ自信持ってどうするんですか?
僕の言いたいところはそこなのに・・・。それじゃ次の質問。
例えば、先月末の試算表を今日社長が見て何を感じるんでしょう?
何を思うでしょう?」
「例えば・・・。う~ん先月は利益が出てるなぁってことかなぁ。」
「違うと思いますよ。」
「違います?見た時には利益が出たとか損したとかじゃないんですか?」
「絶対違います!昨日はどうなんだって。今月は今日まではどうなってる
って感じると思います。だってね部長、半月も前の新聞読んで
今更どうするんですか?」
という具合に山田と君島の会話が続いた。そしてようやく、
「う~ん、そうですか・・・。僕らの仕事は貢献してないんですね。
せめて昨日のニュースを今朝届けることが出来れば、
そのニュースは新鮮で、それを見て自分たちに役に立つか。
考えてみれば君島さんの言うとおりです。
僕らの仕事はそういう方向に向いてなきゃいけないんですね。」
「ようやくわかってきましたね。前にも言ったでしょう?
総務や経理の強い会社は強い会社なんです。
すべての力が必要なところに集中するからです。
部長、まだ遅くないです。僕も手伝いますから変えましょう!
必ず変われます。変わらなきゃダメです。」
いつになく強い口調の君島の言葉が、山田の心に響いた。
(次号に続く)
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さて今日の『やればできる!企業改革物語』はいかがでしたか?
今日はちょっと難しかったですか!?大丈夫ですね?
それでは、いつものようにおさらいをしましょう!
ちょっと難しかった人は特によく読んでくださいね。
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第一のポイント:もう一歩突っ込んでみよう!
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コンサルタントの君島が言っているように、「できたつもり」
「完成したつもり」の人がなんと多いことか!
本を読めばわかったつもり、形ができれば完成!
そんな人は本当に多いのが実情です。
もう一歩突っ込めばどれだけ良いものに変身することか!
もう一歩突っ込めば新しい気づきがいくつ出てくることか!
「できたつもり」「わかったつもり」が悲劇を招くことだって
あるんです。最後(はわからないかもしれない)まで
徹底的にやることは絶対必要です。
でも一点だけ例外があります。
それは次。
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第二のポイント:走りながら考えること!
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最初から完成品を作ろうとするあまり、
最初から高度な美しいものを作ろうとするあまり、
計画ばかりに時間を費やしたり、いつまでたっても完成
(この場合の完成はひとまずの完成)させない人がいます。
これはもったいない!
何がもったいないのか?
それはいつまで経っても世の中に出ないからです。
計画する必要がないわけではありません。これは絶対必要です。
完成像を頭の中に描いてあくなき追及をすることも必要です。
でも、それは何のためにやってるんでしょうか?
誰のためにやってるんでしょうか?
その時々の時間の流れの中で、状況の中で、
ひとまず物事を完成したと考えて、世の中に出していくことも
大切なことです。
そうすれば、あなたの周囲にいる人たちは、きっとあなたに
素晴らしいアドバイスやアイデアを与えてくれることでしょう。
少し違うかもしれませんが、自分の理想を追求してきた芸術家。
画家や作曲家なんて人たちにも、若い時の作品もあれば晩年の
作品もあります。幼少の頃の作品だってあるかもしれない。
もし彼らが、「まだまだだ。まだ完成とは言えない」なんて言って
世に作品を出さなければ、きっと彼らは無名のまま歴史の中に
埋もれていたでしょう。
芸術家でもそうなんですよ。
私たちがやりたいことは、世の中に受け入れられる製品を作ること、
サービスを提供すること、多くの方に喜んでいただくこと、
そして自分がそれに少しだけ満足すること。
あなたの仕事の仕方は、芸術家以上ではありませんか?
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第三のポイント:情報は精度と鮮度が命!
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時代を振り返ればそういうこともあるかもしれない。
でも情報の本来のあるべき姿は「精度と鮮度」だと思うのです。
世の中でなぜコンピューターや携帯電話なんかが高度に発達したのか。
これはまさにこれを現実のものとするためではないでしょうか?
にも関わらず、小さな会社、中小企業ではコンピューターや
携帯電話があるにも関わらず、精度の高い、鮮度の良い情報が
ほとんど流れない。非常に不幸なことです。
文中では山田部長が試算表(会計データ)を税理士から得るものと
決め付けています。でも、そのデータはかなり前のもの。
これでは昨日の経験を今日の仕事に生かすことは非常に難しい。
あなたが社長ならば今朝あなたのところには情報があるのかないのか。
もしあなたが営業部長なら、昨日の販売データが今朝あなたに
届いているか。
もしあなたが・・・。
こう考えれば、いかにあなたの会社がおかしな状態なのか
よくわかるでしょう。
昨日ご近所で起きたことを、夕方までには知っている
あなたの奥さんの方が、はるかに情報化された社会で生きていると
言っても、決して言い過ぎではありませんよ。
ねっ?今すぐに自分の周りをチェックしてください。
必ず見えてきますから。
ということで、今週はここでおしまい!
ご意見、ご質問はこちらにどうぞ → info@andre-bc.com
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絶対読んで!今週のオススメ本
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『きっと、よくなる!』
本田 健 (著)
サンマーク出版 価格:1,680円(税込)
オススメ度 ★★★★★(5つが満点!)
この本は改めてご紹介するまでもなく、『ユダヤ人大富豪の教え』の
著者である本田健さんの本。既に読んだ方もたくさんいらっしゃるで
しょう。
私が下手な紹介文を書くより、こちらをお読みいただいたほうがきっと
よりリアルにその素晴らしさを感じていただけるでしょう。
(アマゾン・レビューより)
『ユダヤ人大富豪の教え』『幸せな小金持ちへの8つのステップ』などの
著書が大きな話題を呼び、累計100万部を突破した著者が、満を持して
贈る書き下ろしエッセイ集。これまでは主に「お金と豊かさ」をテーマと
してきた著者だが、本書では、より深く人生全般にテーマを広げ、豊かで
幸せな生き方を実現するにはどうしたらよいかを語り尽くした。
自分がわくわくできるライフワークをどうすれば見つけられるか、また
豊かな人生を送るためのお金との付き合い方、幸せなパートナーシップの
あり方、子育てのあり方などを、読みやすくまとめた一冊。
これまでの著書では明かされなかった、著者の体験や気づき、成長の
プロセスなどが、自らの「肉声」で語られ、著者の考え方や発想法などが
よりはっきりと伝わってくる。どうしたら著者のような生き方ができる
のか、という読者の疑問に答える、ファン待望の一冊といえる。
詳しくはコチラから
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編集後記
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私が足繁く通うお店の大半はきっと女性が店長をされていると
思います。個人的な好みかもしれませんが、やっぱり気持ちの良い
お店に行きたいものです。
これは子供も同じようですね。
先日、一緒に買い物に行った時のこと。
「あのおじさん、どうしてあんな怖い顔してるの?」
と聞かれ、答えに困りました。
そのおじさん、全然楽しそうに仕事をしてないんですよ。
怖いというのは言いすぎかもしれませんが子供の観察力は凄い!
自分の目線で話をしてくれる人、分かる言葉で話をしてくれる人、
とても敏感に感じているようです。
あなたの子供さんも、とても立派なコンサルタントかもしれませんよ!
(byともちゃん)
─【メルマガ相互紹介募集のお知らせ】─────────────────
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募集させて頂きたいと思います。
「我こそは!」とお考えの方がいらっしゃいましたら、
ぜひメッセージをお寄せ下さい。コチラまで→ info@andre-bc.com
注)ご紹介させていただくメルマガは、当方のメンバーで激論を戦わせ、
読者の方にお勧めしたいメルマガだけとさせていただきますので、
あらかじめご了承下さい。また当メルマガ読者の方だけに限定させて
頂きます。掲載をさせていただく場合のみ詳細をお知らせいたします。
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■発行元 気づき塾 ~みっちゃん&ともちゃん&その他多数~
■気づき塾プロフィール
現役サラリーマン集団。日常の素朴な疑問や神話をガンガン叩き壊して、
企業再生や活性化中。得意分野はズバリ「情報システムを使った合理化」。
税理士、社労士、ファイナンシャルプランナー、SEなどと共同で、日々
活動中。これまで、経理のコスト80%削減、ウェブサイトを使った海外
顧客の集客、業務の大幅合理化・改善など、結構いろいろな実績がある。
が、何せ現役サラリーマン。顔も名前をオープンにできないのが、目下の
悩み。絶対口外しないことを約束していただければ、格安のアドバイスや
コンサルもできるかも・・・・・。 http://www.andre-bc.com
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