2004.11.09<第27号>
■■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■■■■ ┃
■■■■ ~やればできる!中小企業のための気づきと法則~ ┃
■■■■ ┃
┃ ┃
┃ 小さな会社が儲かるしくみづくり ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ by『気づき塾』 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
こんにちは。お元気ですか?
パ・リーグの新規参入が「楽天」に決まった!と思っていたら、
ダイエーホークスの売却が話題になってきました。
本業の運命を整理回収機構が握っている状態ですから、
仕方ないとは思いますが、来年の春は
どんな状態で開幕するんでしょう?
と思っていたら、今度は西武ライオンズの売却話。
ますます混迷を深めるパ・リーグです。
それでは今日も「小さな会社が儲かるしくみづくり」のスタートです!
●○●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ともちゃんの「今日の気づき」
=段取りの重要性=
~オフィスにて~ 2004年11月05日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
今年春に入社した新入社員も、半年を過ぎて少ししっくりくるように
なったなぁと感じていた時、早くも差があることに気が付きました。
能力の差はほとんどないはずなのに、仕事の結果もスピードも
全然違うんです。と同時に、経験したことにも差があるようで・・・。
それに気が付いてから注意深く観察していると、やっぱりありました!
差を生み出す差が。
一番大きな差は「段取り」でした。
「仕事は段取りで決まる」と言う人がいるほど「段取り」は大切ですが、
差のある二人はここにかなりの差があったのです。
もちろん、これは本人だけが原因ではなく、恐らく教育をしている社員や
過去の教育や環境が大きく影響していると思います。
まず仕事を始める前の段取りの違い。
そして、外出から帰った後の段取り。
まとめて何かを考える時の段取り。
やはり全部違いますね。
仕事でよい結果を出したり、スピードの早い新入社員は、
確実にそれを生み出すための「段取り」をしています。
「人の振り見て我が振り直せ」とは良く言ったものです。
自分の行動を改めて冷静に見つめ直し、修正していこうと思いました。
┌【今週のポイント】──────────────────────┐
│ │
│「段取り」の違いは、スピードや結果に直結する。 │
│ それが仕事の全てであると言い切っても過言ではない! │
│ │
└───────────────────────────────┘
●○●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『やればできる!企業改革物語』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
ここは、どこにでもあるような中小企業の食品加工会社『地味食品』。
中小スーパーやお弁当屋さんを相手に惣菜を製造・卸をしており、
最近ようやく大手百貨店が取引先になった。
社長は二代目社長。親父が創業したこの会社を何とか経営しているが、
最近は競合先が増え、苦戦に苦戦を強いられる毎日が続いている。
役員の多くは創業当時からの生え抜きが多く、なかなか若手が育って
こない。従業員は50名。そのうちパートが35人を占めており、
少々高齢化が進みつつある悩み多き会社である。
これは、こんな『地味食品』が劇的に変化していった物語である・・・
──────────────────────────────────
第二章『開発部の改革』
第十九話 ~ 記憶と集中 ~
ようやく何とか店頭販売を終えた開発部のスタッフ。
疲れきった表情の連中の中に例の内田はいた。
彼ももちろん初めてづくしの体験で疲れてはいたが、
自分のするべきことがわかったようで、妙に表情は冴えていた。
「さてと」
パソコンの前に座った内田は、つい昨日完成させたアンケート用紙を
改めてじっくりと見た。
「やっぱこれじゃ駄目だ・・・」
つぶやくように一言発した彼は、今日の出来事を思い出し始めた。
出来事というより、覚えているだけの場面を丁寧に一つずつ取り出して、
そして出来る限り正確に頭の中に再現しはじめた。
そこにはどんな会話があっただっただろうか?
相手はどんな人だっただろうか?
どんな風に答えていただけただろうか?
彼の周りに誰かいたなら、きっとおかしくなったんじゃないかと思うほど、
彼は一人黙って考えていた。というより、頭の中のスクリーンにその
時々を写していた。
(一体何が違うんだろう・・・・?)
そう考えているうちに、ふと気がついた。
(そうだ!俺はお客さんと会話してないかもしれない!)
そう思ったら頭の中のスクリーンに映っている営業部の連中の姿が
違って見えてきた。
(うん、そうだ!確かに俺は会話していない。)
そう確信すると今度は自分とお客様のやり取りを思い返し始めた。
「いらっしゃいませ!いつもお買い上げ頂きありがとうございます!」
「・・・」
「どんな商品をお探しですか?お気に入りの商品がございますか?」
「・・・」
(気まずい空気が流れて・・・。そしてお客様は立ち去った。)
-そして次のお客様。
「いらっしゃいませ!○○はいかがですか?」
「・・・」
「これ、最近よく出てる商品なんですけどいかがですか?」
「ちょっと黙ってて!あんたの話聞きにきたんじゃないんだから!」
「あ、すいません。」
-気を取り直して次のお客様。
「いらっしゃいませ!お客様はどんな商品がお好みですか?」
「そうねぇ、いつもはこれもらってるんだけど。」
「そうですか。これ新商品なんですけど試食していただけませんか?」
「悪くないわねぇ。じゃ今日はこれもらって帰るわ。」
「ありがとうございます!」
まぁ、頭の中をバカッと割って見ればこんな感じだった。
何が違うのか、あなたにはわかるだろうか?
そう、そう。内田が気がついた間違いは次のようなことだった。
1)まず自分は「売り込み」しかしていなかった。
2)そして「自己中心」の話し方だった。
3)開発した商品を受け入れてもらえるのかということしか
感心がなかった。
これでは何一つわからないはず。
興奮気味に一日を過ごしてきた自分を振り返って、
自分のしてきたことがバカらしくさえ思えた。
そしてアンケートの質問項目を、一つずつ丁寧に考え始めた。
「うん、これならいけるかもしれない!」
誰もいない事務所で彼がそう叫んだのは、
考え始めてから3時間が経過した頃だった。
(次号に続く)
──────────────────────────────────
さて、今日はいかがでしたか?
誰にでもありそうで、無さそうで、実はみんな経験してきたことでしょう?
では、おさらいをしましょう!
──────────────────────────
第一のポイント:それは脳裏に焼きついているだろうか?
──────────────────────────
あなたが見た、体験した光景は、今も脳裏に焼きついているでしょうか?
人間は誰でも印象深いことがあれば、強烈に記憶として残りますが、
時間が経つにつれ、その記憶は美化されていく傾向があります。
簡単に言えば都合の悪いことは記憶からどんどん消えていったり、
都合のよい記憶だけが鮮明になっていったりするってことです。
昔の恋愛体験なんて、まさにその典型的な例ですね。
日々の活動の中で、それを冷静に分析し、判断する際に、
いい加減な記憶でいい加減な判断をすると、当然のことながら
判断を誤る可能性は高くなります。
それを防ぐには脳裏に焼きつくほど記憶するか、
それが駄目ならビデオで録画したり、音声を録音することを
オススメします。
特に2人以上でその体験を共有したり、情報を分析しようと
考えるのなら、ビデオは打って付けです。
ぜひ一度試してください。
しかし、その体験があなたにとって本当に重要な意味を持つとするなら、
ビデオもテープもいりません。
あなたの言葉が、きっと周りの人達を惹きつけて止まないでしょう。
そして、それは周りの人にも同じ体験をしたことと
同等の効果を生み出すでしょう。
────────────────────────
第二のポイント:静かな環境で集中して!集中して!
────────────────────────
何かを考える時、あなたはいつ、どこで、
どんなふうにして考えているだろうか。
雑踏の中で、お気に入りのカフェで、散歩しながら、机の前に座って、
などなど色々あることと思いますが、本気で、そして時間制限がある
ようなテーマを考える時は、絶対に静かな環境で考えるべきです。
それも、できる限り邪魔の入らない場所と時間に。
そして何よりも大切なこと。
「集中すること」
携帯電話の電源も切っちゃえばいい!
電気が気になるなら消しちゃえばいい!
周りに人がいたら集中できないなら、
ホテルの一室を借りればいい!
傍にないなら自分でそういう環境を作ればいいだけのこと。
1分間の集中が、あなたの人生を変える事だってあるんですよ。
わたし?もちろん私だってそんな経験を何度もしてきました。
だからこそオススメできるんです!
───────────────────────────
第三のポイント:ストーリーや場面を考えているだろうか?
───────────────────────────
さて、物事を考える時には、ただ漠然と考えていてもなかなかいい
アイデアは浮かんでこないものです。
ある瞬間に「バッ!」とアイデアが閃く事ってありますけど、
実はあれはず~っと考えているからこそ閃く事らしいのです。
そういう意味では「気づき」も同じことです。
具体的に物事を考える時には、過去の経緯や現状、
そしてこれからどうなるのか、どうあるべきなのかなどを
総合的に考えてみましょう。
過去も現在も、そして未来も、自分ひとりで作り上げる訳には
いきませんし、変えることもできません。
であるなら「世の中の流れ」のようなものをベースに考えれば、
自ずと結論が出てくることは多いと思います。
でも「ストーリーや場面を考えて」というのは、何も映画やドラマの
台本を作るわけではありませんから、最初から細かく考えなくても
いいと思います。
とにかく、過去から未来への流れをベースに考えれば、
あなたが脚本家になることは可能ですし、
予測(こうなりたい!)をしたり、
登場人物やシチュエーションを考えることは十分にできるでしょう。
物事は具体的に考えれば考えるほど、頭の中のスクリーンに
映し出せるほど鮮明になるものです。
「そんなの嘘!」と決め付ける前に、一度やってみてください。
ということで、今日はおしまい!
この続きは次回にしましょう。
ご意見、ご質問はこちらにどうぞ → info@andre-bc.com
●○●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
絶対読んで!今週のオススメ本
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
『その「リーダーシップ」が組織を壊す』
ケン・ブランチャード,マーク・マッチニック (著)
扶桑社 価格:1,100円(税込)
何とも恐ろしいタイトル。
私が、そしてあたなが日々の仕事の中で発揮している「リーダーシップ」
が、もしかすると組織を壊しているのかもしれない・・・。
著者がイントロダクションの中で
「リーダーシップとは、あなたが部下に対して行うものではなく、
部下とともに行うものなのだ」
と言っています。
組織の力を最大限にするリーダーシップとは何なのか?
もしあなたが未だその答えを見つけていないとすれば、
一読する価値は十分にある本だと思います。
ページ数も少なく一気に読むことができる本です。
この本を手に取るか否か。
それであなたの、そしてあなたの組織の運命が
変わるかもしれません。
詳しくはコチラからご覧ください
●○●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
10月は忙しかったぁ!もう体が芯から疲れてる感じです。
残業につぐ残業。そして休日出勤。
若い頃は何てことなかったことが最近は結構体調に響きます。
こんな時こそ大好きな音楽でも聴いてリラックス、リラックス。
僕はクラシック音楽も聴くんですけど、モーツァルトの音楽を聴くと
脳にいいそうですね。アルファ波がドバーッと出てきて、
心にも体にもとてもよい影響を与えるそうです。
あなたも一度お試しになってはいかがでしょう?
ちなみに私の場合は、これも良い影響なのでしょうか?
あっという間に寝ちゃいます。
それでは、また次号でお会いしましょう!
(byともちゃん)
─【メルマガ相互紹介募集のお知らせ】─────────────────
弱小メルマガではありますが、『メルマガ相互紹介』を
募集させて頂きたいと思います。
「我こそは!」とお考えの方がいらっしゃいましたら、
ぜひメッセージをお寄せ下さい。コチラまで→ info@andre-bc.com
注)ご紹介させていただくメルマガは、当方のメンバーで激論を戦わせ、
読者の方にお勧めしたいメルマガだけとさせていただきますので、
あらかじめご了承下さい。また当メルマガ読者の方だけに限定させて
頂きます。掲載をさせていただく場合のみ詳細をお知らせいたします。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
■発行元 気づき塾 ~みっちゃん&ともちゃん&その他多数~
■気づき塾プロフィール
現役サラリーマン集団。日常の素朴な疑問や神話をガンガン叩き壊して、
企業再生や活性化中。得意分野はズバリ「情報システムを使った合理化」。
税理士、社労士、ファイナンシャルプランナー、SEなどと共同で、日々
活動中。これまで、経理のコスト80%削減、ウェブサイトを使った海外
顧客の集客、業務の大幅合理化・改善など、結構いろいろな実績がある。
が、何せ現役サラリーマン。顔も名前をオープンにできないのが、目下の
悩み。絶対口外しないことを約束していただければ、格安のアドバイスや
コンサルもできるかも・・・・・。 http://www.andre-bc.com
■ご意見・ご感想
みなさんの感想もどんどん取り上げていきたいと思います。
たくさんお寄せ下さいね。
info@andre-bc.com
★このメールマガジンの転送はOKですが、記事を許可なく転載したり
一部分のみ転送・利用することなどはお断りします。
★お友達にジャンジャン紹介して下さいね。よろしくお願いしま~す!★
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Copyright(C)2004 『気づき塾』All rights reserved.